
「歩いていると、なぜか体が片側に寄っていく」
「立ち話をしていると、体がゆらゆらして落ち着かない」
「まっすぐ歩けているつもりなのに、ふと不安になる」
こんなお悩み、ありませんか?
ふらつきは、めまいほどはっきりした症状ではない分、人に伝えにくいお悩みです。「なんとなく足元が頼りない」という感覚を、どう説明したらいいか分からない。病院に行くほどなのか、様子を見ていいのかも判断がつかない。そんな宙ぶらりんの状態で過ごしている方が少なくありません。
けれど、足元の不安は、行動を静かに変えていきます。駅の階段で無意識に手すりを探すようになったり、人混みを避けるようになったり。「転ぶかもしれない」という小さな緊張が、外出のたびについてまわるようになります。
今回は、ふらつきとめまいの違いと、ふらつきが続く時に考えられる背景、そして自宅でできる工夫をお伝えします。
ふらつきとめまいは、どう違う?
似た言葉として使われますが、感覚としては少し違います。
めまいは、自分や景色が動いていないのに動いているように感じる、感覚の異常が中心です。ぐるぐる回る、フワフワ浮く、といった表現になることが多いものです。
一方ふらつきは、体のバランスがうまく取れない感じが中心です。立っている時や歩いている時に、体が安定しない。感覚よりも、動作の不安として現れます。
実際には、この2つは重なって出ることも多くあります。当院にご相談に来られる方でも、「めまいなのかふらつきなのか、自分でもよく分からない」とおっしゃる方はたくさんいます。区別がつかなくても心配いりません。大切なのは、続いているなら放っておかないことです。
なお、ふらつきにも耳や脳の病気が隠れていることがあります。続く場合は、まず医療機関で検査を受けてください。そのうえで、ここから先は「検査では異常がないのに、ふらつきが続く」という方に向けた内容です。
ふらつきが続く3つの背景
背景1:体を支える筋力とバランス感覚の低下
ふらつきというと高齢の方のお悩みと思われがちですが、働き盛りの30〜50代でも起こります。
体のバランスは、足腰の筋力と、それを使いこなすバランス感覚の両方で保たれています。この2つは、使わないと少しずつ衰えていきます。
在宅勤務が増えて歩く機会が減った。移動はほぼ電車とエレベーターで、階段を使わなくなった。運動は学生時代が最後。そんな生活が続くと、体を支える力は静かに落ちていきます。
久しぶりに運動した時に思うように体が動かなかった経験はないでしょうか。ふらつきも同じで、バランスを取る力が落ちてきたサインである場合があります。
筋力は年齢とともに落ちると思われがちですが、実際に大きいのは使っているかどうかです。何歳からでも、使えば応えてくれるのが体の頼もしいところなんですね。
背景2:首や背中の緊張と、姿勢のクセ

体のバランスを取るには、自分の体が今どんな姿勢なのかを正確に感じ取る必要があります。その情報の多くは、首や背中まわりの筋肉から送られています。
長時間のデスクワークで首や背中がこわばっていると、この情報がうまく伝わりにくくなり、体の安定感に影響することがあると言われています。
また、片方の足に体重をかけて立つクセ、いつも同じ側でカバンを持つクセなど、体の使い方の偏りも、バランスの取りにくさと関係することがあります。
「ふらつきと一緒に、首や肩のこりも強い」という方は、体の緊張やゆがみが背景にあるかもしれません。
背景3:自律神経の乱れと疲労
立ち上がった時にクラッとしたり、じっと立っているとふらふらしたりする場合、血圧の調整が関係していることがあります。
血圧の調整を担当しているのは自律神経です。ストレスや睡眠不足で自律神経の働きが乱れると、姿勢の変化に血圧の調整が追いつかず、ふらつきとして感じられることがあるのです。
疲れがたまっている時期や、忙しさが続いた後にふらつきやすいという方は、体からの休息のサインかもしれません。仕事の締め切り明けや、大きな案件が終わった直後など、緊張がゆるんだタイミングで出ることもあります。
自宅でできる3つの工夫
どれも安全第一で、支えのある場所で行ってください。ふらつきや気分の悪さを感じたら、無理をせず中止してください。
工夫1:壁ぎわで、かかとの上げ下ろし
- 壁や机に片手を添えて立つ
- ゆっくりかかとを上げて、つま先立ちになる
- ゆっくり下ろす
- 10回を目安に、朝晩1セットずつ
ふくらはぎと足首まわりは、立つ・歩くの土台です。歯磨きの間にできる手軽さなので、習慣にしやすい運動ですよ。
工夫2:支えありの片足立ち
- 壁や机に手を添えて立つ
- 片方の足を床から少しだけ浮かせる
- 30秒キープしたら、反対の足も同じように
支えなしで行うと転倒の危険があるため、必ず手を添えられる場所で行ってください。テレビを見ながらでもできます。
工夫3:エスカレーターを1回だけ階段に
運動の時間を新しく作るのは大変です。まずは通勤の中で、1日1回だけエスカレーターを階段に替えてみてください。
足腰は、日常の中で使った分だけ応えてくれます。一度に増やすと膝や腰に負担がかかるので、1日1回から始めるのがちょうどよい量です。本町駅の階段を一つ上るだけでも、毎日続けば立派な積み重ねになりますね!
こんなふらつきは、すぐに医療機関へ
次のような場合は、様子を見ずに、すぐに医療機関を受診してください。救急車を呼ぶことをためらわないでください。
- 力はあるのに、突然立てなくなった、歩けなくなった
- 片方の手足や顔に、しびれや力の入りにくさが突然出た
- ろれつが回らない、言葉が出てこない
- 物が二重に見える、視野の一部が見えない
- 経験したことのない激しい頭痛がする
これらは脳の病気のサインであることがあります。共通する特徴は、突然起こることです。昨日まで普通に歩けていたのに急に、という変化を見逃さないでください。
まとめ
- ふらつきは、体のバランスがうまく取れない感じが中心。めまいと重なって出ることもあります
- 続く場合は、まず医療機関で検査を。そのうえで異常がなければ、筋力とバランス感覚の低下・首や背中の緊張・自律神経の乱れという背景が考えられます
- セルフケアは安全第一。支えのある場所で、かかと上げと片足立ちから
- 突然立てない・歩けない・しびれをともなう場合は、すぐに受診を
足元の不安は、我慢していても自信は戻ってきません。体の側から立て直せることが残っているかもしれません。
当院では、大阪市中央区・本町で、ふらつきやめまいにお悩みの方の体を全体から見て、改善のお手伝いをしています。首や背中の緊張、背骨や骨盤のゆがみなど、検査には映らない体の状態を確認しながら、ボキボキしない優しい施術で、本来の元気度に戻っていくお手伝いをします。
一人で悩まず、お気軽にご相談くださいね。お大事になさってください。
~ めまい・ふらつきでお悩みの方へ ~
当院では、
めまいやふらつきでお悩みの方のご相談を受けています。
<自律神経の乱れと骨格のゆがみを整える>
痛くない・ポキポキしない
かみにしカイロプラクティック
大阪院:大阪市中央区瓦町3-2-10 アーバンフラッツ瓦町203
奈良院:大和高田市神楽3-1-20 サンプラザ神楽512
