一人の悩みはみんなの悩みコーナー
こんにちは。かみにしカイロプラクティックの上西宏一です。
今回のよくある質問は、肩や首、腰などが痛いときは動かした方がいいのか、動かさない方がいいのか?
動かさないと固まってしまわないか?悪くなっていくのではないか?
と思っている方も多いのではないでしょうか。
このようなことでお悩みの方に書いていきたいと思います。
結論から書きますと
結論:痛いときは、無理に動かさない!
肩や腕などの関節を痛みのない範囲で動かすのはいいですが、痛いのを我慢して動かしたり、痛くても動かさないと固まってしまうというのは基本的になしにしてください。
例外的な時もありますのでそのあたりも含めて理由を書いていきたいと思います。
動画でも詳しく説明しているのでよかったら記事の最後にありますのでご覧ください。
理由1)痛みがある所は炎症を起こしているから無理は逆効果
腕や肘、腰などの関節に痛みがあるときは、その部分に炎症を起こしています。
なので、そんなときに痛いのを我慢して動かしたり、無理をするとよけい炎症を増長させてしまって悪化してしまいます。
傷口を広げてしまってしまうことになります。
先ほどの例外的なときはいつかというと、骨折などをしてギブス固定をしてその後にリハビリをしていくときなどは、ある程度痛みがあっても少しずつ動かしたほうがいいときです。
これは、ギブスで固定して数週間していたとしたら、周辺の筋肉や血液などの動きが滞っていたりするので、リハビリ時期に入ったとしたら、最初は痛みがあっても理学療法士の方に聞きながら動かしていくのがベストです。
理由2 日本的文化背景として、良薬口に苦しという考え方
日本には、「良薬口に苦し」という言葉があり、体にいいものは苦い!苦くても体にいいから我慢して飲むんだ!という考え方があって、我慢して痛くても動かした方がいいという考えにいってしまうので痛くても動かした方がいいという考えになってしまう人も多いです。
ちなみにアメリカなどではこのような考え方はないですね(笑)向こうは、痛いときに無理などはまずしない人がほとんど。
日本は、精神論的なところがあるのでこのような考えになってしまうこともあります。良い気合、良い根性はありですが、無理な気合と根性はなしですね!
理由3 荒療治で一発でなおった!的なイメージがある
昔の漫画やアニメ、ドラマなどで肩がはずれた人がいてそれを助けるシーンとして
施術の先生「どれどれ、見せてみなさい、これか。こんなのバキッ!!」
痛めてる人「ぎゃー!!」
「あれ、もう痛くない!?」
「もう、動きます!なおりましたあ!!」
みたいなお話を見たり、聞いたりしてどこかそんなイメージはないでしょうか?
こういうのが頭のどこかにあると、一時的に痛くても我慢したらその後がスッキリするというイメージを持ってしまいます。が、実際こういうことはほぼ現代ではないですね。
このようなことは、体を酷使して生活をしていた昔の話。昭和より以前の時代です。しかもほぼこういうのは、肩がはずれたときに今でいう柔道整復師の人がはずれた関節や折れた骨を整復した話。
現代で肩がはずれた、骨が折れてるかもとなったときにどこに行くでしょうか?ほとんどの人が整形外科や病院にいってレントゲンやMRIをとって画像診断をしてもらうと思います。
そもそも慢性的なことから出てきている痛みや可動域制限と急性期的に起こった痛みとは、全然違いますので。先ほどのイメージの話は、急性的なことがほとんどです。
ストレス社会の現代で神経が疲労している現代と、昔のように体を使って体に疲労がたまっている時代とは、出てくる不調は体にしかでません。
ですが、不調を整えたり改善するにしても方法が違ってきています。
ひと言でいうと
骨格を使って生きていた時代は、骨格の調整。
神経を使って生きている時代は、神経の調整が大切。
対処法・解決策
<その1>
痛みのない範囲で動かす。
そして、その後に10分患部を冷やして炎症を抑える。
<その2>
アイソメトリック運動法をする
(等尺性収縮運動)
整形外科医3名の論文で等尺性収縮運動で改善がみられるのかの研究をした結果、肩関節周囲炎の罹患期間の短縮と痛みの軽減しています。
3種類の運動を連続して10分間 1日2回以上
4週間以上の追跡で29例30肩
64%で痛みが軽減、消失
67%で関節可動域の改善
参考にした論文はこちら
アイソメトリック運動法や肩の動かし方などは、動画を見てもらうとわかりやすいと思います。
動画6:49から対処法としての話をしています。
↓
まとめ
・痛いときは無理して動かさない
・痛みのない範囲で動かしてその後アイシングを10分行う
・アイソメトリック運動を行う
いかがでしたか。無理してなかったですか?良いと思っていることでも逆効果になってしまっていることもあります。
よくあるのが、痛いときに温めた方がいいと思ってしているケース。炎症が悪化してしまいますので気をつけてください。
どうぞ、情報・知識の更新をして元気な自分でいてくださいね!
大阪市本町のめまい・ふらつき・自律神経専門
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上西宏一